お久しぶりです、天夕です。
最近は劇団ブログも小鶴のブログとかしていますが、久々に何か書いてやろうと思います。

かくいう僕はですね、稲川淳二さんが大好きなんですね。
劇団のツイッターでも、勝手にフォローしてるくらいです。
何て言うんですかね、あの、近いとも遠いとも言えない、語り口が好きなんですね。
そんな稲川淳二さん、ツイッターでつぶやき怪談なるものをやっていらっしゃいます。
たまにツイッターで怖い話をしてくれるんですね。
てなわけで、つぶやき怪談みたいな感じでブログ怪談をやります。
まっ、何を思っても、責任は取れませんけど。

このお話は、そうですね、仮に主人公をAさんとしておきましょう。
Aさんのことは、よーく知っているんですが、Aさんは足立区在住、
某劇団、ラフメーカーという団体と代表をしている方です。
足立区というと、東京23区にある1つの区であり、都会な印象がありますが、そうではないんですね—-。
たしかにあそこは不思議なんですよ。
カツアゲにあったはずなのにお金を頂いたりだとか、磁石が方向を示さない、なんて話があったりもしますが。
おそらく強い磁場でもあるんでしょうね。
わたしね、そんな足立区にAさんは何故、小学生の頃から暮らしているのか、訪ねたことがあるんですが、
Aさん曰く、足立区に住むっていうのは、怖いとか楽しいじゃなく、
足立区が持ってる、独特の住みやすさが離れられない理由だと仰っていました。
呪いなんでしょうかね?

そんな足立区で、日々過ごしているAさん。
ある日、お芝居の稽古があるので、バス停に向かっていた。
近くの小学校は下校途中なんでしょう。
小学生たちの元気な声が街に響き渡っている。

良い天気だなぁ、気持ちいいなぁなんて、思いながら歩いていた。
そこへ、何だか、目つきのするどい、小学生の女の子らしき人物が、
ひったひったひった、反対側から歩いてきた。
よーくみると、体型や貫禄から察すると5年〜6年生くらいだろう。

Aさんは咄嗟に思った。
「あぁ、コレ、やばいなぁ。怖いなぁ。もしかしたら、この世のもんじゃねぇぞ」

ちなみにAさん、この時、すでに27歳だ。
俺のほうが年上だと自分に言い聞かせ、
そして、その目つきのするどい、小学生の女の子らしき人物と、まさにすれ違おうとした。
「話しかけてくるな!俺には見えてない!お前は見えてない!」
Aさんは祈るように歩いている。
その時、

『何やってんの?』

目つきのするどい、小学生の女の子らしき人物に話しかけられた。
Aさんはギョッとした。
心の中、覗かれたか?と内心はばくばくしている。
しかし、その小学生の女の子らしき人物は、Aさんにどんどん近づいてくる。

Aさんは恐怖で、「これからバス停に向かうんだ」というのが精一杯だった。
答えたAさんを見て、頷くこともなく、近づいてくる
間違いなくたぶん、殺されるとAさんは思った。
するとその、目つきのするどい、小学生の女の子らしき人物は、

『何でメガネしてるの?』

と聞いてきたもんだから、すぐさま、「目が悪いんだ」と答えた。
すると、

『メガネ、外して』

あまりに急なお願いに、Aさんは軽くパニックを起こす。
何故外したほうがいいのか聞くと、

『本当の顔が見たいから』

ときたもんだ。
本当の顔?と疑問に思った、Aさん。
本当の顔を隠しているつもりは無かったが、
確かに隠していたのかもしれないし、
メガネでもって隠していたのかもしれないと思った。
「・・・・・・そうかぁ」
震えながらメガネを外したAさん。

『もういいや』

そう言って、その小学生の女の子らしき人物は家であろう場所へ歩いて帰っていった。
どういうことかって言うと、そういうことなんです
気がつくとメガネをしっかりかけ、稽古場に向かうバスに乗っていた。
その後、稽古場でAさんが、この話を皆にすると、苦笑が起こった。
でもAさん、必死に、
「あすこにねぇ!あすこにねぇ!私見た!私絶対嘘言わない!私にしか見えなくて他の人に見えないとき、私絶対言わない!」
と一人、訴えていました。
いかがでしたか?
何も思わなかったですか?

ちなみに、これ、Aさんのマジで実話です。
次回、近いうちに、劇団のチラシ撮影時に映った、UFOを紹介したいと思います。
信じるか信じないかは、あなた次第!