» 2012 » 9月 » 12のブログ記事

去年の11月以来更新をしなかったとは、自分でも驚いております、代表の天夕です。
東雲十六夜の御礼も番外公演の御礼もしなければならなかったのに、体力と気力が限界で追いつきませんでした。
ユリコレクションの全日程が無事に終了しました。
ご来場、誠にありがとうございました。

人生で初めて再演をしてしまいました。
30歳になるまではしない、と無駄に思っていたんですが。
この際なので、無駄に長くなってしまうであろう感想を書いてしまおうと思います。

個人的な事情や、団の事情が重なって、再演と相成りました。
今まで書いた作品はどんなに不出来でも未熟でも、やっぱり好きなものですが、ユリコレクションは、それはまぁ、本当に個人的に思い入れのある作品でした。
初演時は前進の団体で、僕を筆頭に皆、あまりに未熟で、結果としてそれが思い入れの理由になったと思っています。
今でも未熟ですが、いつか再演出来ればと考えていた数少ない作品であり、何となくもう出来ないだろうと思ってもいました。
でも、そんな初演時から応援して下さる、また見たいと仰って下さるお客様や、キャスト・スタッフがいました。
なので、出来て良かったです。
これは全ての過去の作品に言えるのですが、今でも似ている考えがあるとしても、今の僕にはまず同じように書けない当時の僕の考えがあり、書き換えるときも恥ずかしさで悶絶しました。
なので、昨今の作品と雰囲気が違うという意見を沢山頂いたのですが、当然と言えば当然なのかもしれません。
きっと時間が経って、今回のユリコレクションを見直したとき、同じく恥ずかしさで悶絶することでしょう。
でも、この作品が間違いなく僕のベースであり、今後の自分を支える羅針盤的な雰囲気をもっています。
今後、少しでもシャープになっていきたいなと思います。

初演時のキャストは小鶴とあいださんしかいません。
これ、書いて良いのか分からないですが書いてしまうと、あいださんがこの度、役者を一時的に、もしくはずっと、役者をお休みすることになりました。
そのあいださんと、初めてご一緒したのが、ユリコレクションでした。
いやぁ、あいださんとは想い出がありすぎて、何とも言えない気持ちになります。
オールナイトのヱヴァンゲリヲン新劇場版:破を見て、朝まで路上で語り合ったのは良い想い出です。
あと、ダーツ部を発足し、一緒にやってるのも良い想い出ですが、これは今後とも続けます。
とにもかくにも、苦楽を共にって言葉だけじゃ言い表せないものが胸にあります。
これは再演に踏み切った大きな理由です。
他にも、今回揃ったキャストとスタッフでなければ、間違いなく本当に確実に再演をしていなかったです。
あくまで自分の中でなのですが、それだけ難易度の高い作品でした。
なので、出し惜しみなく力を貸してくれた各セクションに感謝が尽きません。

何より、今公演は団員3人の良い意味での変化を感じる公演でした。
団員に頼りっぱなしの自分で申し訳ないなと思うのですが、本当に格別の感謝をしております。

そんな個人的な事情など関係のないお客様にどう見て頂くことがベストか悩みました。
ご観劇頂いたお客様にしか分からない、分かりづらさがこの作品にはあります。
分かりづらかったお客様には、申し訳ない気持ちになります。
もっと分かりやすくすべきか否かの葛藤は本番中も尽きませんでしたが、これが僕の中にあるベストでした。
なので、反省はあっても悔いがないことが僕の救いです。
他にも細かい反省はありますが、次回への研鑽に繋げようと思います。

という、誰にとってもどうでもいい内容の長文を久々にあげてしまおうと思います。
ちなみに公演中に28歳になりました。
皆に祝って貰って、ミラーボールも回って、ファンキーモンキーベイビーズも流れちゃって恥ずかしかったです。
次回本公演は2月『君ゆきて 月に叢雲 花に風』という作品です。
番外公演も3本控えております。
また劇場でお会いできますことを、心より願ってやみません。
どうぞ、今後とも宜しくお願い致します。